第1回 囲碁教育研究会 報告

 平成14年5月9日(木)午後6時から大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)において、囲碁の教育的効果を学術的に研究しようと有志20人が集い「囲碁教育研究会」が開催された。

 この研究会は昨年10月、和田博・垂井清一郎両大阪大学名誉教授、菅野禮司大阪市立大学名誉教授、岡本正志京都教育大学教授及び前大阪府教育長の黒川芳朝氏(関西国際空港叶齧ア取締役)をはじめ大阪府高等学校囲碁連盟並びに吹田市教育委員会の関係者が中心となり、囲碁教育の学校教育課程への導入拡大のためには囲碁の教育的効果の学術的研究が必要との提唱がなされ、今般その熱い思いが実り、多くの賛同者を得て発足することになった。

 当日の出席者には、このほか(財)日本棋院関西総本部の井上清事務担当部長、(財)関西棋院名田秀人事務長および同棋院棋士牛窪義高九段の囲碁界関係者とともに富士通梶AKDDI鞄剌報通信企業関係者も名を連ね、インターネット利用による囲碁教育のあり方を含め学校での教材等コンテンツ作成を研究していくこととした。

 研究会の具体的検討テーマは、以下の通りである。
A、学校での囲碁教育の研究
 1、「総合的な学習の時間」での囲碁教育の活用方法
 2、インターネットを利用した囲碁教育
 3、一般教育としての「囲碁格言」
B、ゲーム理論としての数学的研究
 4、囲碁理論の体系化
 5、囲碁の格言と理論の検証
 6、他のゲームと囲碁の比較研究
C、右脳教育・幼児教育及び痴呆症対策への活用研究


 次回は本年7月4日(木)に開催することになり、黒川芳朝氏から学校での囲碁教育について、大阪府立高等学校における囲碁教育の実状等について報告が行われるとともに、組織、規約も決定され、検討テーマにもとづき本格的に研究活動が開始される。

 なお、5月11日(土)、12日(日)の両日大阪市内のコニシホールで開催された「全国こども囲碁大会」において、同大会を主催する「全国子供囲碁普及会」の菊池康郎(緑星囲碁学園代表)・森野節男(関西棋院棋士九段)両代表およびその協賛企業であるコニシ株式会社森本昌三代表取締役社長が会員に加わることになり、菊池康郎氏が次回会合参加されることになった。