囲碁用語1 重要な囲碁用語と概念
【囲碁ゲームの特性】相手の構想や着手の「自由性」を「制約する」ことで、地の効率が大きく変わるゲームです。特性に影響する基本ルールは、
【石を取る】相手の石を囲って取る、または殺して取る動作をいいます。大きな石が取られると、形勢が悪くなり、勝つことが困難になります。 このため、自分の石が取られないように用心することがいつも必要になります。特に「絡み攻め」になると、石が取られる危険が一気に増大します。通常は、単純には相手の石を囲って取ることはできないため、取られることを、過剰に恐れる必要はありません。棋力は、「相手の石を取る能力」の影響が90%以上占めるため、「死活」「攻め合い」「手筋」「読み」の勉強が主流になります。 【制約する】制約とは、相手の大石を攻めることで、相手に逃げさせ「着手の自由性」を奪うことをいいます。このことによって、相手からの反発を低下させ、効率の良い地を得ることが可能になります。 |
【攻める】「攻めないと勝てない」という第一法則があります。攻めるとは、相手に構想の制限、着手制限を強制することをいいます。眼形を奪う、生きる空間狭める。分断するなどの動作で、相手の石を活きにくくさせることをいいます。「攻める」動作こそが、基本動作になり、徐々に形勢差が生まれ、これが棋力差になります。 主な、積極的な攻めの方法
【棋力】棋力では、相手の「自由性」の制約するために、「相手の石を取る力」「自分の石を捨てる力」の2つが基礎力になります。「石を取る力」は、「攻める力」「制約する」という能力に変換されることで、その効率が大きくなります。「捨てる能力」が大きくなると、構想における選択の自由度が2倍に拡大します。 【絡み攻め】戦いのもっとも中心になる考え方であり、2つの弱い石を同時攻めることで、攻める効果を高める動作で、「絡み攻め」になると、石が取られることが多くなり、勝負に大きく影響します。 |
【逃げる】大石が取れないように危険回避する動作です。逃げるには、「活きる」「連絡する」の2つの方法があります。逃げる動作は、形勢を悪くするため、棋力の低い人は、逃げる動作が多くなりますが、高い人は、逃げずに「捨てる」という動作を優先しています。 【地とは】地とは、確定地のことをいい、相手の石が存在できない空間をいいます。地の大きさの計算式は、下記式になります。 地の大きさ = 地になる可能性 x 地の確定率 勢力地が、確定地に変化する確率のことです。この確率が100%である場合は、勢力地がそのまま確定地になります。 【地の可能性】自分の地になる可能性の大きさとは、勢力地のことです。勢力地とは、片方だけが地になる場所をいいます。 大場に打つのは、自分の「地の可能性」を保持し、相手の「地の可能性」を制限するために打たれています。 【死の危険率】石が盤上に打たれると、その時点で石が取られる危険率は生まれ、完全に生きた状態になるまで変化し続け、完全に活きた状態になると危険率はゼロになります。一旦取られた石は、生きかえることはできません。 【構想する】戦略や戦術を組み合わせ、その順序によって、地の効率を高めるという考え方をいいます。構想においては、相手の「自由度」を奪いことが最大目的となるため、「危険回避」「勝敗の確定」「構想の制約条件」などの知識が必要になります。 危険回避とは、大石が取られないよう逃げる必然の動作ことであり、「勝敗の確定」とは、どう打っても、逆転できない状態をいいます。「構想の制約」とは、構想における、目的達成スピードの違い、隠れた天元の戦い、先手の権利、地になる形や場所の違いなど、構想における効率条件、つまり優先条件のことをいいます。 |
【確定性】確定性とは、終局に向かって、確定した状態になることをいいます。確定の目的には、「活きの確定」、「地の確定(死の確定)」、「勝敗の確定」、の3つがあります。 【守る】
守るとは、逃げることにならない動作であり、負ける危険性を回避する動作であり、相手から攻められないよう防止する動作のことです。着手としては効率が悪く、あまり打つべきではありません。守りには、「積極的な守り」と「消極的な守り」があり、
などがあります。 【9つの特性と価値】
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