定義には、「地の変化」に関する用語と「石の存在性」に関する用語の2つがあります。
- 確定性
- 状態が変化しないこと。
- 安定性
- 手抜きしなければ状態が変化しないこと。
- 可能性
- 新しい、プラス状態が生まれること。
- 危険性
- 新しい、マイナス状態が生まれること。
基本定義
(A) 地に関する定義(確定性、安定性、可能性)
定義A1 |
地の確定とは、「地の減少」が絶対に起こらない状態のことである。 |
定義A2 |
地の安定とは、「手抜きしなければ地が減らない」状態のことである。 |
定義A3 |
地の可能性とは、地の増加が生まれることができる状態のことである。 |
(B) 石の状態に関する定義(確定性、安定性、危険性)
定義B1 |
石の確定とは、絶対に石が取られない状態のことである。 |
定義B2 |
石の安定とは、手抜きしなけれけば石が取られない状態のことである。 |
定義B3 |
石の危険性とは、盤上の石が取られることである。 |
(C) 勝敗の形勢に関する定義(確定性、優位性、危険性)
定義C1 |
勝敗の確定とは、優位差が勝り損失を絶対に越えない状態のことである。 |
定義C2 |
勝敗の優位とは、構想の自由度が明確に勝っている状態のことである。 |
定義C3 |
勝敗の危険性とは、損失によってが負ける可能性があることである。 |
その他の定義
(D) 碁盤の領域について
定義D1 |
領域は確定領域と未確定領域とに分けることができる。 |
定義D2 |
確定地とは、地として確定した「片方だけの独占空間」のことである。 |
定義D3 |
勢力地とは、地として確定できる「片方だけの独占空間」のことである。 |
(E) その他
定義E1 |
価値とは、地の増減が生まれることである。 |
定義E2 |
効率とは、一手当あたりで価値が変化する割合のことである。 |
定義E3 |
勝負手とは、新たな危険性を引き起こすことで勝負の逆転を狙う手のこと。 |
(F) 見合い状態
定義F1 |
見合いとは、目的の達成のための二者選択が
100%可能な状態になっていることである。 |
定義F2 |
生きの見合いとは、石が活きるための二者選択が
100%可能な状態になっていることである。(例…「石を取る」と「目を作る」) |
定義F3 |
攻めの見合いとは、石を攻めるための二者選択が
100%状態な一石二鳥の状態になっていることである。(例…「両あたり」) |