日本囲碁ソフト碁の方程式

囲碁における6つの階層性

自由性、効率性、可能性、必然性、確定性、存在性(死活と攻めあい)の
価値感の階層性と関連性によって、着手の変化を生み出している。

  1. 着手の自由性は、勝つための一手の効率によって制約され
  2. 一手の効率は、その構想の可能性によって制約され
  3. 構想の可能性は、着手の必然性によって制約され
  4. 着手の必然性は、その状態の確定性によって制約され
  5. 確定性は死活などの囲碁ルールの存在性によって制約されている。

自由性>効率性

法則1 着手の自由性は、勝つための一手の効率による構想よって制約されている。

囲碁ルールにおける、着手の自由性は、相手より多くの地を囲わなければならないという制約条件によって制限されている。またこのことによって、着手の効率という定義が生まれている。

効率性>可能性

法則2 一手の効率による構想は、地が囲える可能性によって制約されている。

一手の価値は、間接的であれ直接的であれ、確定地が増加するという前提で効率計算がなされている。この増加スピ―ドが相手より大きい場合は、地を増やし、相手の方が大きい場合は、相手の地が増えない手が選択されている。

可能性>必然性

法則3 構想の可能性は、必然性によって制約される。

構想をたてても、その構想が実現しない場合は、構想自体が意味なくなる。構想にとっての実現性は必須条件となり、絶対の必然性が求められる。

必然性>確定性

法則4 手順の必然性は、確定性によって制約される。

必然性は、手順の進行にともなう地や死活の確定によって制約されている。これらの確定条件がなければ、必然性は生まれない。

確定性>存在性

法則5 この確定性は、盤上での石の存在のゲームルールによって制約される。

確定性は、終局での盤上の石の存在とその理由によって生まれている。つまり石の存在ルールによって、全ての基本ルールが生まれていることになる。どうすれば、盤上に置いた石が終局時点で取られないかが、また空点なのに何故石を置くことに意味がないのかが問題となる。