大学を卒業し社会人になった頃には、6級程度にはなっていた。そして、月1回程度、ちょっと時間があると、市内の碁会所を探しては、人見知りも気後れもせず碁を打っていた。碁会所の利用客は、ほとんどが有段者か3級以上の人であったので、6級程度の私の棋力では、対戦相手を見つけること自体が一苦労であった。そこで、棋力を少し上げて5級や4級でよく打っていた。碁の棋力というものは、かなりいい加減なもので、級位者での2階級程度の違いなら、相手に棋力がバレルことはほとんどない。