碁の方程式
見えざる争点「隠れた天元の戦い」

権利の先手

2013/07/16

「権利の先手」とは、相手が、どれだけ損をしても受けざるを得ない必然の手のことをいいます。厚みの価値が変換された最終的な価値が、「権利の先手」という価値になります。囲碁用語には「利き筋」や「一時の先手」と呼ばれている手がありますが、利き筋は、損得より必然の手順を意味する言葉であり、一時の先手は、打った時は先手であっても、その後の戦いで不利になるような手をいいます。

「権利の先手」は、いつ打っても損のない先手の手なのですが、絶対の先手であっても打つタイミングによって、その効果に差が生まれます。