着手には、打つと得をする手、打っても得にならない手、打つとかえって損をする3つの種類の手があります。これらの区別が、正しく瞬時にできるようになると高段者の棋力であるといえます。
悪手とは、打つと損をする手のことをいいますが「一時の先手」は悪手に含まれます。緩手もまた悪手の含まれますが、緩手は、次の狙いのない手のことをいい、守るだけの手や、確定性の乏しい手、場面の状況変化によって価値が低下する手など、打ったことで十分な効果が期待できない手をいいます。