囲碁は理論的には、盤上の生き残った石がどれだけ置けるかを競うゲームと定義できます。石を取るのは、自分の石を逃げる(連結)、相手に石逃げさせないための手段であり最終は生き残った石の総計を競うゲームとなります。また確定地とは、相手が生きれない空間であると定義できます。
最大の特徴は
空間が広いため、「勢力地を作りながら、確定地を増やすことができる」ことです。したがって、定石であっても手抜きをして、次の大場へ打つ工夫と全局的バランス感覚が重要となります。
戦いのポイントは
広い空間である大場に打つとうとすることで、先陣争いがはじまり、布石での戦いとなります。この戦いは、中盤への構想へつながり発展していきます。中盤の戦いの始まりは、相手の石を攻めることから火蓋が切られ、そのための布陣が、「打ち込ませて攻める」として構想となります。このように戦いでは、「全局的な地合バランス」が重要になります。
学習のポイントは
全局的なバランス感覚を身につけるには
- 数多くのプロの実戦パターンを学ぶ
- 空間や場所の特性と厚みに関する囲碁理論
この2つが最も大切な学習ポイントになります。
最大の特徴は
中盤では、空間が狭くなるため、大場としての勢力地がつくれなくなります。そのため大場ではなく、好点の発見が必要になります。 好点とは、確定地の比率がより低下し、勢力地として次の発展や打つ手の制約や解除に関連した着手といえます。
戦いのポイントは
相手の石を攻めながら、勢力地を発展性を高める戦いが中盤での戦いとなります。逆にいえば、相手の勢力地を抑制させる戦いともいえます。
勢力地とは、「厚みとして攻める」と「確定地として囲う」ことの二者選択が可能な空間のことで、相手の着手や全局的な状況に応じて使い分けることのできる空間ことをさします。学習のポイントは
局所的な戦い力の戦闘力と、全局的な形勢感覚を身につけることが大切になります。
- 手筋、捨石、石い形など細かいテクニック
- ダメ場、確定地の判断能力
- 攻める、攻められないための囲碁理論
この3つが学習ポイントになります。
最大の特徴は
終盤では、さらに空間が狭くなり、大場や好点はなくなります。またすべて石の死活が確定し、攻めることで、勢力地に広げる場所がなくなります。そのため戦いではなく、確定地の確保がもっとも大切なります。
そのため、先手、後手、消し、大寄せといった場面が生まれます。戦いのポイントは
後手、先手で、どれだけ数多くに確定地が確保できるかが問題となります。そのため、先手の判定基準である死活の読みもっとも重要な能力になります。寄せでのミスは、最小のミスであっても勝敗に影響することになります。
学習のポイントは
先手、後手の読みとどの手がもっとも大きい手かの知識も大切になります。大寄せ、中寄せ、小寄せのテクニックと死活の読みが必要になります。
- 死活の判定する力
- ダメ場、確定地の判断能力
- 先手、後手と寄せのテクニック
この3つが学習ポイントになります。
序盤、中盤、終盤での各場面の特徴
一手の価値としての勢力地の変遷
手順の進行にともなって、勢力地としての空間の広さは減少する。
勢力地として 代表的用語 可能性(空間) 戦力(厚み) 確定地 序盤 大場 ◎ △ ○ 中盤 好点 ○ ◎ △ 終盤 寄せ △ ○ ◎ 囲碁用語の定義と説明
確定地
相手が生きることが出来ない空間の場所をいう
白黒どちらか一方しか置けない確定している場所
勢力地
どちらか一方のみの確定地の優位性が生じていている場所
手抜き
相手の打った手に対して、応対せず別の場所に打つ動作
好点
相手が生きることが出来ない空間の場所をいう
白黒どちらか一方しか置けない確定している場所
打ち込ませて攻める
- もう一手打つと、大きな確定地になるような空間を作る
- 相手に地を作らせないように邪魔をさせる手を打たせる
- 邪魔しに来た石を攻めながら、利を図る動作
利とは 以下の動作
- 確定地を増やす
- 石を強くする
- 別の厚みを作る
- 別の勢力地を広げる