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半田道玄の哲学語録
 

03/03/25 更新


 

 

No.1 ...半自然・小自然、孤独、過去はない GO
No.2 ...命の消えるまで、哲学なる碁 GO
No.3 ...自己の本分を、 男であることを腹に入れる、 徹して非情にならねば GO
No.4 ...生物であるものの覚悟のほど、 人間完成のために、 野趣に生きよう GO
No.5 ...天衣無縫で行く、 駆け足の日日、我は達磨の再来である GO
No.6 ...幹を求める、 水の流れにそうがごとく、 歩調 GO

 

No.1

半自然・小自然

  • 人間とういもは半自然、小自然と誰だったか言っている。僕自身それを感じていた。
  • 恐るべきは精神力の作用である。自然に従い、最善を尽くせば、また道は開ける。
  • 感謝の念あるうちは健全であり、大きな愛を受ける。

孤独

  • 幸不幸は考え方、味わい方であって方程式ないと思う。
  • 喜びあれば裏に悲しみあり、これが人生である。社会である。
  • 人間孤独に耐えられる人は実に強みである。こういう人には勝てない。

過去はない

  • 石の形、筋、理はこうであると思いながら、一つのいやみを気にして道をそれる。
  • 正しい心で堂々と打てば、必ずやそこから道が開けてくる。
  • 一石一石それぞれ意味を持っており、それを役に立てるも、死なすも、自分の考え、行い一つである。

 

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No.2

命の消えるまで

  • 石というものは考え方である。自分の方から見るのと相手からみるのとでは
    違ってくる。
  • 自ら働く手を打とう考えてはいけない。無理が生まれる。
  • 世の中は、天地の法則によってなされているのであるから、天の理のみは
    いけない。地の理も見きわめることである。

哲学なる碁

  • こちらが恐れをいだくと見ると、相手はそれに乗じて勝手放題のことをする。
  • 真実を見定めることは崇高にして得がたきものである。
  • どうしてか、理なきところ妙はない。

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No.3

自己の本分を

  • 僕の反省は、第一に、確かめる、振り返る、それを怠らないことである。
  • 良い意味の欲はよろしい。意欲。物欲、すべて大きくなることである。目先の欲、小さい欲はつつしむこと。
  • 疲れてはいけない。疲れると簡単なことがわからなくなる。

男であることを腹に入れる

  • 時間をきにすることはない。先に考えてあれば、時間はなくても打てる。
  • いかなる場面に直面しようとも、碁は一局を棒にふれば事たりる。
  • 碁はどじでもよい。勝たねばならぬ。一局だけ勝つ意味ではなく、最後に勝つという意味である。

徹して非情にならねば

  • 勝つと負けるとの明暗がこれほど大きいとは、実に棋士生活は僕が思っていた以上に大変なことである。
  • 第一人者になるには、自分にも他人にも、徹して非情にならなければ、なれるものではない。
  • 最後まで勝負はおそろしい。実に半目は運以外になんでもない。

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No.4

生物であるものの覚悟のほど

  • どうしても避けられないものがある。これを運命という。
  • 覚悟あれば迷いはなく、考えに曇りなし。
  • 知ることばかりではいけない。判断力である。 知れば強いというわけにはいかない。判断を誤ってはなんにもならない。

人間完成のために

  • 世の中は本人の心しだいで鬼にも仏にもなるもので、 好結果も悪結果も本人しだいである。
  • 物事の善悪をさだめるのは、場合に則した着手であるかどうかである。
  • 世の中には必要なき事柄がおおいものである。その必要なき事柄を知るのも、また必要である。
  • ああいう人と話しかったと思われるところにねうちがあるもので、その言動によって相手の人に感銘をあたえれば充分である。

野趣に生きよう

  • 自分を、本性を見ずに、最高のものにというところに無理がある。
  • 腹を立ててはいけない。気合はよいが気みじかはいけない。軽率ももちろんである。
  • 願い、望みを思わず、すべてに自信を持って行動すべし。

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No.5

天衣無縫で行く

  • 勝つということは、ただ表面的な勝負ばかりではない。
  • 幸福とは、日々感謝である。人と共に味わえる共通の場である。
  • いかなる道にも心がある。精神の通うところに道がある。
  • 天の理には恐れるべきものなし。

駆け足の日日

  • 実力があれば必ず希望は達せられる。
  • 我が心の弱さのもとは、やはり欲張りからである。
  • 自然にふるまうこと、いや常に自然であるべきである。

我は達磨の再来である

  • いかなる場合においても無理をすることなく、形勢判断を正確にして、それに立脚して相手の意を見て、それに応じて息を長く、精神をもって押し込むのである。
  • あくまで研鑚に務めるより道はないのである。
  • 多血漢達磨、頭はよくないが、たえず向学心に燃える達磨である。

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No.6

幹を求める

  • 自然はありがたい。不変のものである。それは絶対的なものである。そこがむずかしい。
  • 一切のものは、必要に応じてはじめて生きる。必要なきものは無意味である。 生かすことが出来るところにおいて生きる。
  • つくづく人間というものは一つ一つの積み重ねである。急によくなる性質のものではない。常にたゆまぬ努力を払うことである。枝を求めず幹を求めることである。

水の流れにそうがごとく

  • 人間はいたずらに安逸に流れては良くならない。いらざる雑用に追われ、希望を失すると、しだいに精神も衰え、体も悪くなる。
  • 自己の力を十二分に出すのも、また出るのも、心がけ一つである。
  • 卑劣な考えを出すところに、ものに対して色が生じてとんでもないことになる。

歩調

  • 歩調とはたゆまぬことである。別段考えての行動ではない。ごくあたりまえのことであり、自然に目的に向かって歩むことである。
  • 歩くということは自然の行動である。
  • 自然なたゆまぬ努力あって、はじめてなにかを得ることができる。

    人を恐れるべきでなく、天を信じるべきである。