碁の方程式
見えざる争点「隠れた天元の戦い」

手番を交互に打つことによる特性

2013/07/31

囲碁での「地を囲う」「石を取る」などの目的を達成する手数において、構築する側の手数より、邪魔をする側の手数の方が短いために、交互に打つことによってでは、

  1. 大きな地が囲えない
  2. 石が取られない

というゲームの基本特性が生まれています。

(その1) 連続して打つことで効率が上がる

目標達成の効率を上げて勝つには、目的達成において相手から邪魔されず連続して打てると、大いに目標達成の効率がよくなります。つまり2手連続、3手連続した先手の手が打てると、大いに効率があがることになります。

(その2) 見合いになると目的が達成できる

2手連続しては打てないために、見合い条件が生まれると目的が達成できた状態になったことになります。その例としては、「両あたり」になるとどちらかの石が取れるように、相手がAに打つとBに打てる、Bに打つとAに打てるという見合いでの活きの状態になると、活き確定した状態になります。

(その3) 先手か後手かが生まれる

手抜きできるか手抜きできないかの違いによって、「先手と後手」に状態がわかれます。手抜き出来る場合には「後手」といい、できない場合には「先手」いいます。手抜きすると、相手が2回続け打てることになるため、通常なら取られない石であっても、取られる危険性が生まれます。この場合に、大きい石が取られる場合や、有効な地が囲えなくなる場合には、手抜きできない状況となり、相手の手が「先手」になります。