着手効率は、「相手の地の可能性を減らす」、消しの手や打ち込みの手が基本となるですが、手順の進行によって消し効率の大きさは、減少し効率が悪くなっていきます。序盤の早い段階での「消し」の手の価値は、最低でも12目程度の「地の可能性」を一気に減少させることができると考えています。その後、形勢の変化は、減らされた方が「消し」石を攻めることによって、5目から10目程度まで、「地を確定化」によって形勢を取り戻し回復させることができ、さらに石の連結が強くなることで厚みの力が増し、その厚みを今度は相手への消しの手として生みだすことになります。このような、消しの手による「地の可能性の減少」という形勢変化は、中盤あたりで大きさはゼロとなりますが、逆に「権利の先手」の獲得チャンスが大きくなり、それが地への確定効率を増やす作用として働くことになるのです。