構想を立てる場合の2つの局面認識

構想を立てる際には、形勢の有利不利によって構想は大きく変化しますが、さらにもう一つの条件として、

  1. 構想として流れが明確な場合
  2. 構想として流れ不明確な場合

の2つがあり、それぞれの条件によってその対応が異なります。

(1)自分の構想を優先する場合

自分の構想が明確な場合には、その構想実現に向けて

などの3つの部分的な着手工夫が大切になります。

「連続性を高める」とは、
連続した次の狙いが多く生まれる手を意識して打つことです。
「確定性を高める」とは、
相手からの変化や反発を減らす手を選択します。
「効率性を高める」とは、
  1. 後手にならないように注意する
  2. 手戻しにならないよう注意する
  3. 相手からの利筋を減らすように工夫する
  4. 確定性が同じなら、1目でも確定地が増えるように打つ

などの考え方をいいます。

順番としては、「連続性を高める」「確定性を高める」方がより重要になります。

(2)相手の構想を打診する

構想が不明確な場合には、自分の構想を優先させるのではなく、相手の構想が明確になる手、構想打診の手を優先して打つことになります。

構想打診では、

  1. 自分の構想として、より必然性の高い手が見つけられるように打診する。
  2. 相手の構想に明確させ、よりその手に対応できるように打診する。
  3. 構想打診であっても、損のない手、無駄のない手を選ぶ。

の3つが大切になります。