数多くの練習問題が必要な理由とは

練習問題を解く事が必要なのは、構想の道具としてその知識が必要不可欠なためです。将棋の場合には、対局がはじまった時点で、駒の役割が決定していますが、囲碁の場合に、対局の進行によってその石の役割や働きが決定するため、「石が取られないために」「構想での機能が十分に発揮できるために」、連勝問題を解く事が必要になります。

練習問題を解く効果は、

  1. 自分のミスを減らす。
  2. 読みのスピードを上げる。
  3. 囲碁理論を理解する。
  4. 構想における「道具としての知識」
  5. これから争点での問題点を用心する。
  6. 勝負どころや勝負手になりそうな場所を想定する。

などがありますが、これらに共通していることは、最善手の答を得る為ではなく、打ったてが敗着にならないために学習している。相手の反発や変化の手に対して、全て手を読んで準備することはできませんが、自分構想にとって、大きな失敗しないための道具として、また「相手の手にしていかなる場合も修正可能である」という理論的な理由から生まれた読み筋を身に付けることで、その局面だけの例外的な最善手というものが、「積極的な攻めるという意識」によって見つけことができるようになるのです。