打ち込みについて

構想での重要な判断基準に、打ち込みの有無があります。相手の地を減らす手段として打ち込みはもっとも効率のいい手段になります。打ち込み善悪は、打ち込みによって生まれる、打ち込んだ石への制約条件が問題になります。つまり、打ち込んだ「石は取られていけない」という制約条件があるためです。この結果、打ち込んだ石が完全に生きた状態になるまで、構想として制約が生まれることになります。

打ち込む場合には、この制約条件を予測しその影響範囲を十分に考慮しながら、打ち込みのタイミングを計ることになります。打ち込みが可能であるのに、打ち込めない状態になるろ構想としては失敗になります。このため、打ち込み以前に、構想として打ち込みが石数が10手以下の布石の段階ですでに構想としての戦いが始まっていることになります。打ち込みと関連した重要な構想条件に「攻めの見合い」というものがあります。

打ち込んだ石が生きると、

  1. 打ち込んだ方が後手になる。
  2. 打ち込んだ周囲に完全てない弱い石があると死ぬ危険性が高くなる。

ことが生まれるのです。