
ウィトゲンシュタイン
ウィトゲンシュタイン(1889-1951) ドイツ現代哲学
イギリスのケンブリッジ大学の教授
「論理哲学論考」、「哲学探究」
- 世界とは事実の総体であり、物の総体ではない。
- 事態とは諸対象(物)の結合にほかならない。
- われわれは事実の像を作る。
- 像は、その要素が特定の仕で相互に関係しあうことによって成立している。
- 事実が像となるためには、写し出されるものとその何かと共有せねばならない。
- 事実の論理像(理論形式を実在と共有する像)が思想である。
- 命題は、事態が成立しているかいないかを描出する。
- 真なる命題の全体が、自然科学の全体にほかならない。
- 哲学は自然科学の一つではない。
- 哲学は思考可能なものを限界づけ、それによって思考不可能のものを限界づけなければならない。
- 哲学は思考不可能なものを、内側から思考可能のものによって限界づけなければならない。
- 哲学は語りうることを明晰に抽出し、それによって思考不可能のものを限界づけなければならない。
命題の分析
- 命題の意義とは、諸事態の成立・不成立の可能性とその命題との一致・不一致である。
- もっとも単純な命題、すなわち要素命題は一つの事態の成立を主張する。
- すべての真なる要素命題を枚挙すれば世界は完全に記述される。
- いくつかの要素命題の真理可能性との一致・不一致の表記が、命題の真理条件を表現する。
- 命題が表現するものは、その命題自身の真理条件にほかならない。