1.石は囲めない
 囲碁は黒石、白石を交互に打つため、逃げようとする石を取ることは出来ません。中央の石を1子を取るのに4手かかり、2子では6手必要となります。また1手逃げる毎に2手づつ手数が必要となります。このため相手が手を抜かない限り逃げる石を取ることは出ません。
 「自分と相手の手数の増減」には5つのパタ−ンがあります。
自分の手数が増える 相手の手数が減る 価値
A図 2手 0手 縦一列
B図 1手 −1手 攻め合い
C図 1手 0手 空き△、辺
D図 0手 0手 団子石
E図 −1手 −1手 内ダメを詰める
図形表示
 この表から分かることは、自分の手数は最大2手伸ばすことができ、相手の手数は1手しか減らすことができないということです。

それでは何故、実戦において頻繁に石が取られてしまうのでしょうか。
  その原因は、
1. 読みのミス...シチョウとゲタが読めない
2. 壁や辺では手数が延びなくなる
3. 二つの石を同時に逃げるようとする

が考えられます。
 また強い人になるためには、「石が取られない力」を身につける必要があります。つまり相手の石を取るのでは無く、自分の石が取られないぎりぎりの手順、また、攻め合いに負けない手順を読む訓練が必要となります。