■ 棋力と上達1. 囲碁の上達の秘訣囲碁は地を多く囲うことを競うゲームですが、どうすれば相手より多くの地が囲えるかを学ぶことが碁の理論であり、強くなる秘訣になります。 2. 棋力差が生まれる理由囲碁のルールでは、白黒交互に石を盤上に置くので、盤上における石数は同じです。したがって、棋力差は地を囲うための石の働きとして効率の差が棋力差になります。より少ない石数で、大きい地を囲う能力が棋力といえます。 |
囲碁では、地を囲うことが目的であり、攻め合いや死活など、石の取り合いが目的ではありません。より大きい地を囲おうとすれは、相手が邪魔をしにきます。そのために戦いが生まれます。
地を囲うには、4方向が同じ色の石で囲まれることが必要です。同じように広く見える場所であっても、周囲の状況によって、地が作り安い場所と作りにくい場所があります。またいくら地を作ろうして地にならない場所もあります。このような地を作ることが出来ない場所をダメ場といいます。
1. 場所 2.形 .........このように相手に理想形を与えると、不利になるので、その形を作らせないことが大切です。
■ 戦い6. 地を囲うことで戦いが生まれる先に打たれた空間は、相手の地の空間となります。地を囲うには、広い空間に先行して、一番先に石を置く必要があります。相手に先行された場所は、その石を盤上からと囲って取り除かない限り、自分の地として囲うことができません。 7. 戦いの目的地を囲う側は、せっかく先行した場所を邪魔されないように守ろうとし、また邪魔しに来た石を囲って、取り除こうとします。反対に、先行され邪魔する側は、できる限り小さく狭い地を囲わせようし、また相手が囲っている地の石を、盤上から取り除くことで、地の囲いを破ろうとします、そのため戦いが生まれます。 8. 戦いは地の境界で生まれる囲碁の戦いは、黒白の境界から生まれます。境界では、石と石とが接触し、石の切断によって、石が死んだり取られたりする状態が生まれます。石が死ぬと、盤上から石が取り上げられるため、取られた方の地の境界が壊されます。そのため取った方は、地が増え、取られた方は、地が減る状態になります。したがって、地を囲うには、囲った石が絶対に取られないことが前提になります。 9. 石が絶対に取られなくなった場所は、戦いが終了した場所戦いの最中に手抜きをして、戦いと関係のない場所に打つと、大損することになります。石が取られる危険がある場所は戦場であり、石が取られなくなった時、戦いが終了します。そして同時に地の大きさが確定します。 |
地を囲うには、空間の広さが必要なため、広い場所を求めて、石が打たれ動きます。空間が狭くなると、地ができる広さが狭くなり、価値が下がります。
広い地を、囲うとすれば、必ず邪魔がはいります。また相手が邪魔してこない場所を、地に囲って勝つことはできません。相手が邪魔してこないのは、その場所が良くない場所で効率がわるいため、囲わせても良いという判断によるからで、つまり邪魔する必要がなく、他の場所を地にした方が得と判断したためです。