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・ 囲碁から学ぶ人間講座 ・ 囲碁雑感 ・囲碁的人生観 |
■ 碁と人生の違い
囲碁には、理論があり、最善の手を求めて学びことができる。また自分の意思で運命を切り
開くことが可能である。しかし、人生においては、自分にとっての最善の手が、社会にとって
の最善の手になるとはかぎらない。ある時は、自分が捨て石となり、またある時は、自分の
意思に反して、攻撃の先兵とならなければならない時がある。
これが自分の運命であると知ったとき、無情の思いと悔しさが生れる。
■ 先人達の知恵
古き先人達の貴い知恵が、後世の人々に格言として、すばらしい名言として伝承されていく。
その蓄積が囲碁では、「手筋、定石、形」として残っている。
しかし、これらの知恵とともにあった「目的と意味」が忘れられた時、その使い手に残る物は、
単なる打たれた記録でしかない。
囲碁というゲームでは、その人の考え方によって打ち方に個性があらわれます。
「勝ちたい気持ちの強い人」、「筋の良い手を打ちたい人」、
「形の美しい手を打ちたい人」
「最善の一手を打ちたい人」、「正しい手を打ちたい人」、
「自分の打ちたい手を打つ人」
囲碁はバランスのゲームといわれている。しかしこのバランスも人によってその解釈が異なる
1. 地合のバランス
2. 厚みのバランス
3. 3線と4線のバランス
バランスは難しい言葉なのです。
一局の対局の中で、「この一手」が数多く打てる人が、強い人。
しかし、「この一手」が人によって違うのが問題だ。
人間の性格が最もよく現れるときがあります。
1. 困ったとき
2. 優勢と感じた時
3. 勝てる、勝ちたいと思った時
4. ミス手を打った時
自分の性格の長所と欠点、知っていると、得することがあります。
棋力によって形勢判断に違いが生まれるのは、どうしようもありません。
プロの指導碁で
先生の気持ち...「どう打てば、潰さないでうてるか」.....>困った、困ったを連発
生徒の気持ち...「これで勝てる、なかなかいい手」......>ニコニコの上機嫌
しかし、前向きの考え方が上達できることは確かなようです。
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