「サマーディ (未来を変える)」

不思議な出来事 (第二弾)



平成5年6月に、それは始まった。自分の人生を大きく左右する出来事が、こんな日常的なことから始まるとは、誰も想像できない。私は、自宅の机に向かって、この1年間に起こった出来事について思い出していた。 

私は、ゲームソフトを開発する仕事をしている。私は会社への4qの道を自転車で通勤していた。帰宅途中、ちょうど半分を過ぎた時自転車がパンクした。やむを得ず自転車を押して30分かけて帰宅した。2日後、修理された自転車に乗って会社へ出かけた。すると、その途中でまたパンクが起こったのである。しかたなく、また20分の道のりを手で押しながら、会社まで自転車を運び、近くの店に修理に出した。この時は「前回の修理によるミスでパンクした」と考えていた。修理は1時間程度で終わり、その日の帰りは何事もなく無事帰宅する事ができた。

 それから3日後、また自転車がパンクしたのである。これで3回目である。今度は「チューブが古いためだろう」と考え、新しいタイヤと交換した。しかし、それから1週間もたたない間に、2度も続けてパンクが起こったのである。さすがに、腹を立てずにはいられなかった。そして「何故、パンクするのか原因を徹底的に究明してやる」という気持ちになっていた。

私は、自分で修理をする事にした。そしてその後も3回、修理を行っている。原因として、チューブにはいつもカギ状の穴が空いていた。不思議な事に、別の自転車に乗り換えるとパンクが発生しないのである。さすがに、1カ月に計8回ものパンクは、私を疲れさせ、自分ではどうすることも出来ない力を感じ、原因を追求することをあきらめ、自転車を交換してしまった。

これが、私と不思議な出来事の始まりであった。このことが、後々私に 「予言と未来」について考えさせ、
「目に見えない神の存在と意識と言葉の影響の大きさ」 を気づかせてくれるとは、想像もできないことであった。

 私にとっての偶然の出来事は、その時には、何故起きたのかその原因も意味もまったく解らず、数ヵ月後、または、数年後になってその影響に気づくケースが多い。なぜならその影響が直接的な危険の知らせではなく、「未来の自分が行動するための動機づけ」となったり、「幼児期の出来事が人格に与える潜在意識への影響」として働いているからである。そして、このような影響を与える偶然の出来事は、期待して起こるものではないし、もう一度体験したいなどというものでもない。

ただ、今思えばこれらの体験は、目に見えぬものからのメッセージだったと感じる事が多い。

私に起こった自転車のパンクの事件の不可思議さが「見えぬ力の存在」を私に強く印象づけた。そして、以前の私なら聞き流していた 霊的体験への真偽を確かめたいという思いを芽生えさせ、10年前に知った 「ノストラダムスの予言」をもう一度思い出させ、「サマーディ」というソフトを作る動機を起こさせたのであった。

このソフトを作っている期間、私は身の回りにさまざまな霊的な体験を引き起こした。

例えば、お寺の屋根に差し込む光の中に透き通った光が見える感じを受けたり、公園での磁場の変化や気の流れを感じる体験、場外馬券売り場に集まる人々に漂うイオウのような臭いの雰囲気と目に見えないオーラのような存在を感じさせ、地下鉄の出入り口で突然、体が重く地面に引かれる感覚がおこった。今思えば、この様な体験が、「目に見えぬ力の存在」を意識することによって引き起こされたのは事実であるが、それが単なる「思い込みによる現象」かどうかの疑問に対する科学的な答が、いつか証明されればと期待している。

次回予告
私の偶然との出会いは、小学生時代にさかのぼる。小学校2年生の時、全国の大手新聞社の社会面に
「殺人事件・勇敢な坊や」という見出しで紹介された…



不思議な出来事を読んだ感想は…?
  

上のボタンをクリックした時に「メッセージの作成」
が表示されましたら、お手数ですが件名のところに
「不思議な出来事」と記入して感想を送信して下さい。

続きを見る

メニューに戻る