形勢を左右する形勢変動値は、序盤は大きく、終局に向かってゼロに収束していきます。このため、形勢は、着手ミスがなければ、基本的にはいつも、黒優勢と互角を変動しながら、形勢差がゼロへと自然に確定していきます。このため、負担のある6目半のコミのを出すには、黒からできるだけ早い段階の序盤において厳しい攻めの構想の手を打つ必要がります。
これが、構想としての基本的な考え方であり構想方針になります。戦いの規模が大きくなるか、または、戦いの回数が多くならないと、コミがあるため、理論的に黒にとって不利になるからです。逆にいうと、白は、できるだけ大きな戦いを避ける方が、コミには有利になります。
この理由は、
第一章 確定の特性
形勢の変動
形勢の確定
空間の変遷
空間は、「未確定の空間」から「完全活きの空間」の方向に変化する。
活きと死の確定
盤上の石は、「不安定な活き」の状態から、「安定した活き」の状態へと変化し、そして「完全な活き」の状態となって終局を迎えます。
第二章 構想の立て方
構想の目標 狙い
- 構想の第一の狙い(絡み攻め) 6/20
- 構想の第二の狙い(天元の厚み) 6/20
- 構想の第三の狙い(戦いの連続) 6/20
- 戦いの中断(完全活き)の回避 6/20
勝負手による構想
構想の選択において、どのように構想を立てるべきかの選択は、形勢の状況によって大きな制約を受けています。形勢が有利な方は、形勢が確定する(変化しない)ように構想を工夫し、他方、形勢が不利な方は、形勢が確定しない(変化する)構想を立てることになります。
- 確定阻止から生まれる勝負手 6/21
- 相手のミスを誘う 6/21
着手効率と確定性
- 着手効率の前提条件 6/21
- 先手の数が形勢差となる 6/21
- 厚みを構想とした戦略 6/21
- 格言「大場より急場」 6/20